津田 英二・伊藤 真木子・鈴木 眞理 編著
A5判並製/192頁/ISBN978-4-910917-14-6/C3037 2024年11月25日刊行
定価2,420円[本体2,200円+税10%] 人言洞ウェブで購入
[著者]
津田 英二 神戸大学(編者)
永井 健夫 青山学院大学
伊藤真木子 青山学院大学(編者)
稲原 美苗 神戸大学
仲村 拓真 山口県立大学
安藤 耕己 山形大学
清野未恵子 神戸大学
熊谷愼之輔 岡山大学
鈴木 眞理 青山学院大学名誉教授(編者)
内容紹介
本書は,社会教育論,生涯学習論を学ぶ学生や行政関係者等の入門書として初学者の羅針盤の役割を果たすこと企図しています。生涯学習と社会教育の変遷や基礎的な知識, 人類が直面する課題と今後の展望をわかりやすく解説しています。
気鋭の執筆陣が, 生き生きと生きる生活者,学習者の姿を踏まえた社会教育と生涯学習を学ぶ「おもしろさ」「奥深さ」のエッセンスを交えて論じています。
目 次
第1章 さまざまな学びの形とそれを支えるしくみ
1 学びを支えるしくみを理解する意味
2 生涯学習と社会教育の意味と成り立ち
3 生涯学習と社会教育を支える制度
4 多様な学びの形
5 学ぶことと教えること
6 社会的な課題と学び
第2章 地球市民としての人々の学び
1 「地球市民」とは誰か
2 危機的な問題が山積する現代
3 「問題」と「問題」の絡み合い
4 地球社会を見渡す消費者教育
5 消費者シティズンシップ教育と地球市民
6 「共生の社会教育」の視点
第3章 少子高齢社会・人口減少社会における人々の学び
1 人口動態と社会教育・生涯学習との関わり
2 少子高齢化と社会教育・生涯学習の課題
3 人口減少がもたらす社会教育と生涯学習の課題
4 時代を象徴する障害者の生涯学習推進政策
第4章 インクルーシブな社会に向けた人々の学び
1 社会教育・生涯学習における「排除」の問題
2 インクルージョンの理念
3 インクルーシブな社会に向けた学び
第5章 ジェンダー平等社会に向けた人々の学び
1 「ジェンダー」とは何なのか
2 数値データからみる日本の女性がおかれている状況
3 ケア労働とジェンダーの関係性を考える
4 ジェンダー平等の意識を育む学び
5 ジェンダー平等と社会教育
6 ジェンダー平等社会に向けた学び―哲学カフェの取組
7 ジェンダー平等をめぐる社会教育
第6章 ICT 社会の課題と人々の学び
1 ICT と生涯学習
2 ICT 社会における学びの推移
3 ICT 社会における学びをめぐる課題
第7章 コミュニティが変容する社会における人々の学び
1 コミュニティとは何か
2 近現代における地縁型コミュニティの変容
3 テーマ型コミュニティとネット空間におけるコミュニティの展開
4 コミュニティにおける学びの特徴と展開
第8章 循環型社会に向けた人々の学び
1 人間と自然との関わりを創り直す社会に向けて
2 持続可能な開発という考え方が生まれた背景
3 持続可能な開発のための教育(ESD)とSDGs
4 持続可能な開発を推進する主体とまちづくり
5 農村における資源循環の事例と多様なプレイヤー
6 農村の資源循環に埋め込まれた学び
7 循環型社会の形成をESD として進めるうえでの課題
8 自然環境との相互作用から生まれる自律的な学びへ
第9章 学校がかかえる課題をめぐる人々の学び
1 学校がかかえる課題―不登校
2 学校がかかえる課題―学校における働き方改革
3 コミュニティ・スクールでの学びあいによる学校課題の解決
4 学校に関わる固定観念の「学びほぐし」と公民館と連携した地域からのアプ
ローチ
第10章 生涯学習と社会教育の現在
1 生涯学習と社会教育,それぞれの意義
2 学びの多様性と構造
3 学びを支えるしくみ
第11章 生涯学習と社会教育の歴史と理念
1 生涯学習と社会教育の歴史を構成してきた要素
2 社会教育政策の意味と役割
3 社会教育法制の成立と社会教育行政の展開
4 生涯教育概念の移入と社会教育行政
5 生涯学習政策のなかでの社会教育政策
6 学校教育への注目と社会教育行政への逆風
7 社会教育政策の新しい展開への期待
8 社会教育行政の盛衰
9 役割転換を模索する社会教育行政
第12章 社会教育の役割のこれまでとこれから
1 「持続可能」ということ
2 「元気が出るテレビ」
3 社会教育の学習課題
4 社会教育と持続可能性
5 これまでの社会教育・これからの社会教育
6 社会教育委員という存在
資 料
▪関連法規 ▪基礎データ ▪関係年表